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第二十六話 按摩

last update publish date: 2025-08-02 15:38:30

第二十六話    按摩《マッサージ》

秋、日暮れも早くなってきた頃である。

「なんか寒くなったな……そろそろ火鉢を出した方がいいんじゃないか?」

客が妓女に言うと、

「まだお婆が良いと言わないのよ~。 布団で温まりましょう」

そんな会話が出てくるようになっていた。

「ふぅ 肩が凝《こ》るわね~」 菖蒲が肩を叩いていた。

「揉《も》みますよ、姐さん」 小夜が菖蒲の肩をトントンと叩いていく。

三原屋の玄関前では、片山がチラシを受け取っていた。

「これは?」 片山が不思議そうにチラシを覗き込むと

「按摩《あんま》ですよ。 今ではマッサージとも言うらしいので……」

チラシを持って来た男性が説明をしている。

「こんなのが吉原に……」 時代の変化を感じ取っていた。

そして三原屋では、

「へ~ 珍しいのが出来たものだね~」 采も驚いていた。

「そうでしょ。 お婆も行ってみたらどうです?」 片山が言うと

「私も肩が凝ってきているからね~ 行ってみるか」 采はニヤッとして、早速、按摩の見世に向かった。

「いらっしゃいませ」 中から声がすると、若い男性が出てきた。

「ここは按摩かい?」 采が慣れない雰囲
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